「 物販ダイアリー 」一覧

2019年物販所信表明 平成とともにネットビジネスは終了

rapture_20190101180922

1.ビックトレンドと2019年の位置

1.1インターネット革命

新元号はいよいよ4月1日に発表されるようです。さて平成という時代はどんな30年だったでしょうか。

私は第3次産業革命、IT革命、インターネットの30年だったと平成を総括しています。

産業革命がわずか30年という短期間の中で猛烈なスピードでイノベーションが進みました。

PC、携帯電話、スマホといったハードの登場、並行してインターネットの普及、そのインフラを活用してSNS、シェアリングエコノミーと暮らしや人々価値観そのものを変えてしまいました。IT技術の進歩が中央集権を破壊し、民主化や個人主義を一気に推し進めたといえます。

そしてこの30年間のもうひとつの大きな変化が中国の台頭です。1990年当時ここまで中国が成長すると予測できた人はいるでしょうか。

いまでは生産コストが安い単なる”世界の工場”ではなく、世界の技術の中心に立っています。シリコンバレーから深センにイノベーションの主役が移りつつあります。

その結果日本からものづくりが消えていった30年でもありました。

1.2ネットビジネスの台頭とフリーランス時代

このような時代背景の中で私たちの働き方も大きく様変わりしました。大企業に代表される組織で働くサラリーマンスタイルから、クラウドワークス、AirB&B、Uber、クラウドファンディング、SNSのような様々なマッチングサービスを活用して個人で複数の収入減をつくり好きなことを仕事にして生きていけるフリーランス時代が到来しました。

私たちはEコマースという中でも最も大きな上りエスカレターに乗って成長を果たしてきました。これはAlibabaという仕入プラットフォームとAmazonという巨大なマーケットプレイスを利用し個人でもメーカーや小売業になれるようになったのです。

2.次の30年、第4次産業革命へ

2.1仕事がなくなる?

第4次産業革命に向かって新時代が動き始めました。AIとロボットが中核となりリアルとサイバーが融合してイノベーションが進行していきます。

rapture_20190101155707

日本は2周遅れともいわれるAI分野よりもロボット分野(製造装置・工作機械・3Dプリンタ)で”ものづくりの復権”に再挑戦したいところです。

第4次産業革命は米中の覇権戦争の時代でもあります。その中で日本はどうたちまわるのか考えなければなりません。

 

2.2フリーランスや個人ベースのネットビジネスは終了

AIとロボットで社会のあらゆる仕事が高度に自動化されていきます。これまでのIT化による自動化とはレベルの違う進歩が進みます。貨幣もレシートも役所への申告書類も、会社の中の業務もどんどんデジタル化され判断業務までもAIにとって代わられます。製造や輸送など人手が必要であった領域もロポット、自動運転、ドローンに置き換わります。発注や生産量、エネルギー生産などもAIで高度に最適化され無駄がなくなります。

このような中でフリーランスの仕事やネットビジネスはどうなるでしょうか?

インターネットを利用して組織から個人に分散してきた仕事は、実は難易度が低いものばかりです。個人のアイドル時間を活用した点に価値があり急成長していますが、そもそも付加価値が低いため最初にAIに置き換えられる仕事になると考えられます。

ネットを使った転売を例にすれば、アリババとアマゾンの間の補充業務を個人が担っていただけで、すでに中国人セラーに置き換わってきていますし、その次はAIに置き換えられるでしょう。アリババとアマゾンの間で業務が標準化され、さらにアレクサまでつながりAIで需給調整されるでしょう。その間で個人事業主が入り込める余地はどんどん減っていきます。

アフィリエイトの分野でも同様の事態が進行しています。Google自身が必要な情報を自動生成して自ら表示するため個人ブログの上位表示は非常に難しくなります。例えば求人情報は今年より企業のHPから直接Googleが拾って表示します。求人サービスのアフィリエイトサイトは壊滅でしょう。

このようにプラットフォーム自体がAIを活用してサービスを拡張していくため、プラットフォームを活用したフリーランスの仕事はどんどんなくなっていくのです。

3.2019年のキーワード:組織力と品質経営の年

今後ますますフリーランス時代が進む、組織から個人の時代へと考えている人が多いと思いますが、私は一度組織力回帰への大きな振り戻しが起きると考えています。

自動化は少数のニーズやニッチな需要は切り捨てながら、また品質も割り切って発展していきます。したがって個人はそのニッチで高品質な需要を拾っていかなければ生き残ることはできません。AIやロボットではできない付加価値を生み出さないと生き残れないのです。

物販でいえば転売は問題外としてOEM程度は簡単に淘汰されます。

自社がコア技術または特異なリソースを持ち、自社の商品企画で商品開発するメーカーになる必要があります。これは一人ではできません。大きくなる必要はありませんが、組織で仕事をしないと生き残れないでしょう。

これからは5人がスモールビジネスの最小組織ユニットというのが私の持論です。

商品開発、生産品質管理、マーケティング、総務経理、これに社長がリーダーとして加わります。

会社経営している人はわかると思いますが1人当たり年商1億円がざっくり必要です。つまり年商5億円はスモールビジネスでも最低確保すべき年商ラインで、社員10名で年商10億円というのがスモールビジネス組織のベンチマークとなるでしょう。

そしてこの5名―10名の仕事がしっかり標準化連結され高い品質保証がされなければAI自動化の波には勝てません。

私の会社では8名の少数精鋭、各分野のエキスパートの集合体で年商12億円(月商1億円)を目指しています。そのために簡単にまねのできない商品創りと販売力、無駄のないロジスティクスと管理力をしっかり実現する年にしたいと思います。

また3年計画で中国依存率を50%以内に下げ、国内生産を増やしていきます。中国リスクを避けるために東南アジアへ移動するのは対処策にしかならず、自組織がまたは拡張したとしても国内パートナーと共に付加価値を生み出してこそ、AI時代に生き残る本当の付加価値だと考えています。